| ・デザインを決めよう 2 パイピングについて パイピング(花辺。上海では滾辺、滾条とも言う)用の布は、多くの仕立屋が用意しているので買わなくても済みそうに思いますが、仕立屋のは合繊がほとんどなので、私はいつもシルクサテンを自分で買って持っていきます。 というのも、仕立屋にある合繊は若干厚めで、共布でボタンを仕立てる時にどうしても厚ぼったく、やぼったく仕上がってしまうのがイヤなのと、せっかくだからオールシルクで仕立てたいというささやかな見栄があるからです。そこまでこだわらないわ、という方はもちろん、店のサンプルから選ぶこともOKです。きちんとした店ならば、選択に困るほどたくさん色見本を持ってるでしょう。 私同様こだわってみたいという方は、布地を買う時ついでに求めればいいでしょう。パイピングはバイアスで生地取りをするので、意外と分量が必要ですが、それでもロング丈で1.5mもあれば足りるはずです。布屋の店員に、どのくらい必要か聞いてから買えば確実です。 洋装に慣れた私たちは、ついつい同系色を選んでしまいがちですが、思い切って反対色を選んでみると、印象ががらっと変わります。大正・昭和初期あたりの着物を見ると、地味なお召しや錦紗に八掛に、目を見張るほど鮮やかな色が使われていたりしますが、ちょうどそんな感覚です。そこまで勇気が出ない、という方は2重パイピングにして、メインの色を同系色にし、フチに細く入れるサブの色で冒険してみてもいいかもしれません。 一般的なパイピングは2色ですが、好みに合わせて1色でもいいし、無地や織りなどのシンプルな旗袍であれば、思い切って3色もゴージャスです。ただし、色を多く重ねるとそのぶんフォーマル色が強まりますので、それも考慮の上、決めればいいと思います。カジュアルや普段着なら、いっそのことパイピングなしでもいいくらいです。 また、パイピングの幅で、印象はがらっと変わります。何も指定せずに仕立てると、5mm幅くらいで仕上がってきますが、私は玉ブチが好きなので、3mmくらいに指定することもよくあります。40年代テイストのように、洋装感覚に近づけたい場合は、玉ブチがいいと思います。ただし職人の腕が悪いと妙にゴロゴロした不格好なものになってしまうため、店選びは重要です。店頭で吊るしの旗袍を裏返してみて、パイピングがミシン縫いになっているようなところは論外(しかし意外と多い)。手縫いが最低条件です。 パイピングにプラスして、リボンやチロリアンテープ状のテープ、レースなどをプラスするのもステキです。中国でも売っていますが、東京で言えばユザワヤなどの専門店で買ってから行くのが、割高ではありますが確実です。 パイピングのバリエーションは、以下の画像を参考にしてください。 |
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