清炒青菜(青菜の炒め物)

 皿:民国蛸唐草染付

 ただの青菜が、火と油のマジックでここまで美味しくなるのかと、上海で食べるたびにそう思います。上海は葉物野菜がとても豊富で、四季折々の味が楽しめます。
 コツは鍋を煙が出るまで充分に熱すること、油をビビらずにたっぷり使うことの2点だけ。それさえ守れば、誰でもおいしくできるはず。

【材料】

季節の青菜  2人で1把
植物油 1把で大サジ4杯くらい

[調味料]
塩 適量
砂糖 1つまみ

今回は春菊を使いました。とはいえ、このように茎がほとんどない江戸川産のもの。上海の春菊に近いので、私はもっぱらこれを使います。
青菜→春菊1把 198円
その他調味料等もろもろを含め
ご予算 250円以内(2人分)

【作り方】
1 青菜は洗って根を落とす。
2 中華鍋を煙が出るまで熱し、油を入れてさらに煙が出るまで熱したら青菜を入れ、すぐに塩、砂糖を入れて強火のままさっと炒める。かさが減ったところで手早く皿に取る。

【ひとくちメモ】
1 上海で一番庶民的な青菜といえば、「鶏毛菜」と呼ばれる長さ10cmくらいの菜っ葉です。ちょうど小松菜の若い葉のような感じのこの菜っ葉は四季を通じて食べられますが、秋から冬にかけてはほうれん草、春菊が旬です。とはいえ、ほうれん草は長さ10cmくらいの若いもの、春菊は葉先だけしか使いません。
上海の葉物料理はとてもぜいたくで、「やわらかい、最上の部分」しか使わないのです。例えば豆苗。今、日本のスーパーでも売られていますが、ああいう水栽培のようなものではなく、ちゃんと田んぼで育った豆のつるの先なんですが、これも指先で引っ張って千切れた先っぽ以外はみんな捨ててしまいます。シロツメグサも春の味ですが、これも葉っぱの先をさっと炒め、仕上げに白酒というスピリッツで香りづけをします。
また、夏の筧菜というちょっとぬめりのある野菜以外は、ニンニクなどの香味野菜は全く使いません。純粋に野菜の持ち味だけを味わおうというのが、上海の野菜料理の真骨頂。だからほうれん草などのアクの強い野菜も決して下ゆでなどしないで下さい。おいしさが逃げてしまします。